シマリスのお部屋

元国語の先生が教育のことについて本気で考えていくよ。

友人の結婚式でスピーチをしてきました

 先日このような商売を見つけた。

 

友人の結婚式のスピーチを代筆してくれるサービスらしい。

 

 

そういえばリスも結婚式でスピーチをした。

その時のことを思い出して一記事。

 

結婚式をあげた花嫁は相手は大学のサークルの先輩。

「はちみつ」というあだ名で呼んでいたのだが、

その名の通り、蜂のような厳しさと、蜜のような甘さを

併せ持つ、不思議な魅力のある先輩だった。

 

その先輩が結婚。

はて、スピーチとは何を話せばよいのだろう。

そのままを話してしまって地雷踏まないかしら。

結婚式なら親族もいるし、花婿の友人もいる。

その全員がリスとは初対面。

 

下手なこと話して「花嫁にはこんな友人しかいないんだ」

と思われるのもつらいものがある。

せっかく頼んでくれた花嫁に恥をかかせる訳にはいかない。

  

無難に、普通に、いい感じの常識ある社会人のスピーチ。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

むずくね???????????

 

というわけでもんもんもんもん。。

美容室でもも誓いの儀式でも花嫁のブーケトスでも

もんもんもんもん。。

 

そしてやってきた披露宴。

美味しい料理を食べながら

滞りなく進む司会進行。

 

新郎新婦の馴れ初め披露。

花嫁の上司の挨拶。

花嫁の家族との会話。

 

そこで少し違和感を覚えた。。

 

なんか、、この女性。。だれ???

 

 

 

 

 

そこで思い描く人物像は

控えめで家庭的で、おとなしいけど芯はしっかりしている。

リスの中で生きている花嫁像とはかけ離れた人物像であった。

 

 

確かに当時から人見知り激しくて、

その場に仲良くない人がいると借りてきたネコになっていたけれど。

 

それでもリスが知っている先輩は、

強くて論理的、蜂のように後輩の男子を理路整然と

チクチクいびっていたかと思えば、

面倒見がよくて、リスのやらかしたヘマをみつけては、

「もーリスちゃんてばーーーーー」

と言いながらリスの仕事を全部やり直してくれたり。

 

時には蜜のように甘えてくれたり、朝ごはん作ってくれたり。

自作のねこクッションを抱いてうーうー唸ったり。

 

 

要するに、なんだか全然噛み合わないぞ。。。。

あ、これ、用意しといたエピソード話すわけにはいかなくね????

リスは用意していたカンペを破り捨てて、

その場でストーリーを作り直すことにした。

 

 

 

しかし。

当時は本当に恋愛を毛嫌いしていた彼女が、

女性として恋愛を楽しんでいたなんて。

結婚までするから当たり前だけど、

こんな甘い関係を人と築けていたんですね。

 

大学時代はほとんど常に一緒にいて、お互いの悩みもわかっていて

なんでも知っていた気がするけど、こんな一面もあったんですね。

 

 

大学卒業して別れたまま、私の中の彼女は時が止まっていたけれど、

ちゃんと彼女自身の人生を歩んでいたのだ。

 

 

寂しいような? 大好きな姉がどこかに消えてしまったような?

いや、むしろ、こちらの方が真の姿だったのかもしれない????

  

 

 

そう思うと、大好きな先輩の新たな一面を発見できた気がして嬉しくなった。

多分そんな一面は私にはこれから先も見せない一面だろうから。

 

 

結婚式っていろんな面が見えて楽しい。

そういうのが醍醐味なのかもしれない。

 

というわけで、スピーチでは「私の知るはちみつさん」をスラスラと話した。

 

多分皆さんは知らないでしょうが、こういう一面もあるんですよ。

かわいくないですか?

 

 

 

スピーチってそういうものでよいのかもしれない。

人生でそれぞれ違うコミュニティで関係を築いた

様々な人が作り上げる多面的な人物像。

その数がその人の人生の豊かさを表す指標なんだとリスは思う。

 

 

 

。。。。なんて。

まあ当時こういうサービスがあると知ってたら頼んだかもしれないけれど。