シマリスのお部屋

元国語の先生が教育のことについて本気で考えていくよ。

founderという起業家×投資家マッチングサイトに騙された話【詐欺注意寒気】

騙された話です。ネットにはたくさんの被害が上がっていますが、

情弱なので気づきませんでした。

 

さらなる被害を防ぐためにも、詳細を残しておきます><

 

目次

founderとは?

・どんな詐欺にあったのか?

・消費者センターに相談

・操作されたネットの記事

・なぜビジネスとして成立するのか?

 

founderとは?

 

起業家と投資家をマッチングさせるサイトです。

 

f:id:shimarisu_esa:20200516152714p:plain

 

・「5億の投資先探しています」

・「1000万ほど余裕あり、エンジェルしたいです」

上記のような投資家の文言が並びます。

 

登録するとすぐにメールがきます。マッチングします。

 

 

この時点で、んんん〜〜〜。

いやいやおかしいでしょ。起業家のレベルはすさまじく低いですよ。

やりたいことわからないけど起業したいのでお金くださいとか、

ギャンブルに費やしたので学費がなくなりました。2年で倍にするのでお金くださいとか、

長年自分のお店を持つのが夢でした。お金ください。 etc etc

 

このレベルの人でも1000万円投資するメールくるの?うさんくさ〜〜〜〜。

 

(全部さくらです。クラウドワークスという委託会社に、文章依頼があがっております)

 

という事業内容です。

 

どんな被害にあったのか?

こちら無料で事業内容を投稿でき、投資家からメールをもらうことができます。

しかし投資家のメールを読んで、返答するには有料会員になる必要があります。

 

値段は変動あるものの、1ヶ月約1万円。

ここでうっかり間違えると、2年分一気に契約してしまうことになるので注意です。

まあものは試しと、とりあえず登録。ボタンポチで簡単登録。簡単有料会員。

リテラシーがないアホなんです。><石投げないでください〜)

 

このように課金履歴が表示されます。うんうんこれはよい。

f:id:shimarisu_esa:20200516145549p:plain

 

 

悲劇は一月後。クレジットカード会社から65,780円の請求がきました。

履歴を見ると、以下の文言。

「有料会員 10780円」

「起業家スコアアッププラン 55000円」

 

?????

 

慌ててfounder運営に電話します。

 

「ただいま電話にでることができません。」

 

????

 

お問い合わせから連絡

 

3日後「ちゃんとあなたはこのサービスを頼んでますよ。ほら」

 

f:id:shimarisu_esa:20200516145756p:plain


???????

 

みたことないですけど??

 

いやらしいことに支払い履歴が2箇所存在するのです。

55000払ったことに気づかず、クレジット会社からの請求で気づきました。

 

どうやら、有料会員になるさいに、同時に起業家スコアアップにも申し込んでいたようです。「このサービスは必須ではありませんので、いらない場合はチェックを外してください」という文言がどこかにあったらしいです。

全く気づきませんでしたけど。

 

ていうか詐欺じゃんこれ!!!!!

 

 

消費者センターへ相談

慌てて消費者センターに連絡しました。

 

結論からいうと全く役に立ちませんでした。

 

・契約書のスクショは取ったか?

 → 取ってないなら、サービス提供文言や注意文言がなかったとは証明できない。

   払うしかない。

 

・通信販売はそもそも法律整備が不十分。

 → 通信販売における注意義務は消費者の方にある。じっくり読まないといけない。

   法律は守れない

 

・そもそもあなたは起業家ですよね? 消費者じゃないですよね?

 消費者の顔してだまされたと訴えるなんて甘いんですよww(意訳)

 

・結論、消費者センターとしては何もできないです。

 がんばって自力で交渉してお金取り返してね。

 

全く役に立たない消費者センターwwww

 

操作されたネットの記事

 この事業、クレーマーを前提として論理武装してる。。!

 絶対他にも騙された人おおいだろ。。とグーグル検索。

 

founder 詐欺 騙された 口コミ 評判」

あたりのキーワードで検索すると、出てくるのは怪しい擁護記事。

 

founderは詐欺と言われているが、本当なのか?」

→ 「結論! 詐欺ではありませんでした!」

 

詐欺です!!!!

 

真っ黒だ。。百戦錬磨の詐欺反社集団だ。。。

クレーマーつくのが当たり前。クレーマー対応しない。

法律が効果ないこともわかってるし、ネットの悪評対策もバッチリ。

(ちなみに検索を深く掘ると、被害にあった怨嗟の声がたくさんでてきます)

 

なぜビジネスとして成立するのか?

一言で言うと、自分のようなアホが多いからです。

騙されてネットに悪評が流れても、それを上回るカモが湧き出るわけです。

これは儲かる。。!

 

もはや鮮やかすぎて感心しますわ。。

ギリギリ訴えるまではなあ。と思わせる値段設定といい、

法律で負けないことわかってるだろうし。。

 

これは経営者絶対サイコパスですね。。

 

と、とんでもなく悔しいのですが、

これは明らかにリテラシーが低すぎる自分が悪い。

 

せめて被害を減らし、警察動いて、新しい法律が作られますように。

 

ささやかな願いを込めて、ネットの海に投下します。

 

期待されて失望されて鬱になった話

ただの愚痴である。

 

人生に疲れてしまった。

考えていることを吐き出したい。それだけである。

 

リスにはある種の男性を惹きつけるものがあるらしい。

なんでもいいが、才能溢れる男性は、リスを

「才能ある子だ!育てたい!」と思うようだ。

(性的魅力とは全く別で)

 

ということで期待値マックスで始まり、リスも頑張った。

そりゃもう普通に頑張った。

 

教育系からIT系とキャリアは変わるが、ある程度成果はあげた。

期待値はどんどん高まっていった。

 

でもそれは、いつだって彼らの期待値を下回っていた。

 

最初は喜んで褒めてくれた彼らも、

少しずつがっかりしたような目を向けるようになった。

少しずつ話しかけると困った顔をされるようになった。

そして最後にはみんな離れていった。

 

 

学級崩壊したクラスを担任して、

すさんだ目をした生徒に一人一人自信を持たせて、

全体として明るいクラスにした時も、

「私に言わせると、この一年あなたは何もやってこなかったに等しい」。

 

 

7割の生徒が嫌うと言われる古典という科目でも、生徒から

「やった。今日芸術芸術、古典古典の時間割やん、最高!」

と評価されるまで古典の面白い専門知識を勉強していても、

「中国と日本の関係性と政治が当時の日本文学に及ぼした影響について、

 3時間くらい語れる知識ないでしょ?」。

 

 

PCなんてエクセル関数くらいしか扱えなかったリスが

railsを必死で独学してアプリを初めて作っても、

railsもいいですけど、PC自体を部品から作ったほうが理解早いっすよー」

 

 

リス「今日500行の複雑なSQLを読めたんだよー」

彼「ええね。でもわい、今20万行のSQLの改修行ってるわ。

  それよりいつわいをヒモにしてくれんの?タワマン買ってもらうの夢なんやー」

 

 

今の職場でも普通に仕事を行って、終業後や休日も勉強していても、

「もっと勉強しなよ。例えばアメリカの大学でコンピュータサイエンスの学位とるとか。ここすごく甘いけど、他じゃあなたの技術じゃ通用しないよ」

 

 

(;_;) 

 

そんなに私はだめですか。そうですか。

 

勝手に期待されて、勝手に失望されて。

自分なりに頑張ったけれど、認められなかった。

そんな男性が人生を指折り数えると8人いた。

 

 

ただリスは、褒められたかっただけなのに。。。

 

センター満点とった人が言うのね。

「もっと死ぬ気でやれよ」

 

ああ、リスも偏差値50くらいの生徒に教えていた時

同じようなこと言って、すぐ「先生と俺らは違うから」と言われてたけど。

確かにリスのやってたことは暴力よね。

因果は巡るってやつです。

 

 

進撃の巨人という漫画を読んでいて、

中盤に主人公の母親が、赤ん坊の主人公を抱きながら、言うのね。

 

以下引用:

「特別じゃなきゃいけないんですか?」

「絶対に人から認められなければダメですか?」

「私はそうは思ってませんよ」

「少なくともこの子は…」

「偉大にならなくてもいい」

「人より優れていなくたって…」

「だって…見て下さいよ」

「こんなにかわいい」

「だからこの子はもう偉いんです」

「この世界に」

「生まれてきてくれたんだから」

 

引用終了

 

(;_;)

 

え、、どうしてリスにはそんな世界がやってこないの?

 

 

今の社長は初めて

「高い能力もあるけれど、かつ、できないこともたくさんある無能なリス」

を認めてくれた人である。

 

できないことがあっていい。

今のできることを頑張ればいい。

ゆっくりでいいし、むしろ休日とかはのんびりしててほしい。

そんなことを言ってくれた数少ない人である。

 

 

もうリス頑張ったよ。もう、いいじゃん?

 

そしてリスは考えることをやめた。

 

 

家事代行を使い家事時間を0にして幸せになった話

 

私は主張したい!

 

家事代行はいいぞ!!!!!!!!!

 

はい。干物女です。

田舎に住んでたらぺっと唾をはきかけられます。

都会万歳!(^ρ^)

 

ただいま家事代行つきのシェアハウスに住んで、

家事時間を限りなく0にしてしまいました。

 

料理→外食

買い物→外食のためなし!

水場の掃除→家事代行

ゴミ出し→家事代行+当番制

洗濯→乾燥機もついてウハウハ

部屋の掃除→そもそも狭い+ものがないので楽チン

郵便物の受け取り→アマゾンメルカリの箱物も収納できる宅配ボックス

 

ほい。家事時間限りなく0です(^ρ^)

 

最高です!

空いた時間はダラダラしたり、寝たり、ゲームしたり、ダラダラしたり、

退廃的な生活に全投入しています。

 

僕は就活、婚活、ママ活、終活、「活」という文字が嫌いなのですが、

その中でも一番嫌いなのが「生活」なのですよ。

 

くずなのも承知です。プライドを捨てたら人生楽だぞひゃっほい(^ρ^)

 

まあ、学生の時は、頑張って自炊から掃除まで一通りやってましたが、

タイに滞在してたら価値観かわりましたね。

 

タイって女性がとても強いのです。

性格も強いし、社会進出も進んでる。

そんな社会背景もあって、屋台文化が相当円熟しています。

 

ご飯は基本外食!なんと合理的!

 

考えてみたら、自分一人しか食べないのに、

なにゆえ買い物して料理して食材使い切って掃除まで

しなければならないのか。

 

趣味ならいいけど、私にとっては苦痛なわけで。

(友人に食べさせたりする「お祭り」としての料理なら好きですけど)

 

 

人生は短いんだ!

嫌いなことに時間を費やす暇はない!!

 

ささ、レッツ家事代行!

みんなで家事時間0を目指して

退廃的な文化を推し進めようぜ(^ρ^)(^ρ^)(^ρ^)(^ρ^)(^ρ^)(^ρ^)(^ρ^)(^ρ^)

 

 

 

冷静に考えて、2.5時間5000円ってものすごく安くないですか?

一回で家中がピカピカになること。

週一回きてもらう✖️4回でたったの月2万円ですよ。

 

2万円課金するだけで、心の平穏が保たれる!

これはやばい。

 

いや、一度味わったらもう元に戻れないですけどね。

そこは怖いけれど。

 

その分稼ごうって思うのです。

 

不老不死を目指す友人と会って退職を決意した時の思い出

退職代行サービスHP

 

退職代行サービスが話題だ。

言いにくいことを言ってくれるだけのその辺の退職代行と違い、

社労士や弁護士など、法律相談までやってくれる

本格的な事務所らしい。

 

いいね。

辞めたいと思ったら即やめれる。

 

 

これを見て、自分も前の職場をやめるきっかけを思い出したので、

それを思い出しつつ。

 

 

その夏、私は京都にきていた。

端的に言って仕事にうんざりしていた。

 

色々あって、過呼吸になってたら

「大丈夫よ〜。まだ血尿でてないし、急に倒れて救急車も呼んでないっしょ。」

「一年後くらいには慣れてくるだろうから気楽にね〜〜」

と笑い飛ばされる職場である。まあ、色々あったのだ。

 

そこで京都へリフレッシュ。

最後の気力を振り絞って現実逃避をしていた。

 

友人は齢30にして「不老不死」の研究がしたいと一年発起し、

大学院に進んだ人物である。

大学自体も色々あって10年かけて卒業している。

情報科、数学科、同じ大学を入学・卒業・浪人・入学・卒業、

青春をしゃぶりつくしたらしい。

それでもまだ足りずにおかわりと、大学院で好きな研究をしている。

 

生活費?

もちろん親からは離縁。

しかし東大京大より大学のレベルを下げて奨学金をとり、

衣食住を極限まで減らせば、あとはバイトでなんとかなってしまうらしい。

引っ越し道具はダンボール二個に詰め込んで宅急便で終わったと笑っていた。

 

まあ21世紀だしね。

不老不死もあってもおかしくないかもね。

遺伝子工学とか、サイボーグ工学とか、脳科学とか。

最近はそういうの色々あるんでしょう。

 

会ってケラケラお話を聞かせてくれた。

「知ってた?ネズミってちゃんと感情があるんだよ。

今そんな実験していてさ、うんたらかんたらうんうん」

そういうのをキラキラとした目で話す彼は輝いていた。

ああ、好きなことをやっているんだーと。そう感じた。

 

好きなことを仕事にして、

むしろ仕事にしなくても好きなことをやるだけでも

人生なんとかなるんだなあー。と。

彼はそんなことを教えてくれた。

 

私は、今の仕事を、(少なくとも今の職場を)やめよう。

そう思った。

 

 

別れ際に聞かれた。

「不老不死を信じますか?」

「哲学的に言うならば、それはもう実現していると思う」と私は答えた。

 

今だってもうすでに360才を超えてなお生き続けている人がいる。

歌舞伎役者、初代市川團十郎は1660年生まれ。

彼の芸、能力、知識、立ち振る舞いは、今もなお名前そのまま残っている。

若者が芸をそっくりそのまま襲名することで、

彼はなんどでも生き返る。

 

ソクラテスだって、キリストだって、

彼らはまだ現代まで生き続けているではないですか。

 不老不死をめざすのも面白そうだけど、

そっちでめざしたいな。

 

当時現実が辛すぎて、職場に合法的に火をつけて安楽死したいなー。

とか思っていたくせに、謎の見栄を張って私はそう答えた。

 

おそらく「これ」は彼の求めている答えでは

なかったのだと思う。

 そして友人と私は別れ、

私は鬼のような現実に戻った。

 

そしてその半年後、

私は職場を辞めた。

 

人生は苦しむためにあるのではない。と教えてもらったので。

 

まとまらないけれど、退職はいいぞ。

さあレッツ退職

 

退職代行サービスHP

 

 

友人の結婚式でスピーチをしてきました

 先日このような商売を見つけた。

 

友人の結婚式のスピーチを代筆してくれるサービスらしい。

 

 

そういえばリスも結婚式でスピーチをした。

その時のことを思い出して一記事。

 

結婚式をあげた花嫁は相手は大学のサークルの先輩。

「はちみつ」というあだ名で呼んでいたのだが、

その名の通り、蜂のような厳しさと、蜜のような甘さを

併せ持つ、不思議な魅力のある先輩だった。

 

その先輩が結婚。

はて、スピーチとは何を話せばよいのだろう。

そのままを話してしまって地雷踏まないかしら。

結婚式なら親族もいるし、花婿の友人もいる。

その全員がリスとは初対面。

 

下手なこと話して「花嫁にはこんな友人しかいないんだ」

と思われるのもつらいものがある。

せっかく頼んでくれた花嫁に恥をかかせる訳にはいかない。

  

無難に、普通に、いい感じの常識ある社会人のスピーチ。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

むずくね???????????

 

というわけでもんもんもんもん。。

美容室でもも誓いの儀式でも花嫁のブーケトスでも

もんもんもんもん。。

 

そしてやってきた披露宴。

美味しい料理を食べながら

滞りなく進む司会進行。

 

新郎新婦の馴れ初め披露。

花嫁の上司の挨拶。

花嫁の家族との会話。

 

そこで少し違和感を覚えた。。

 

なんか、、この女性。。だれ???

 

 

 

 

 

そこで思い描く人物像は

控えめで家庭的で、おとなしいけど芯はしっかりしている。

リスの中で生きている花嫁像とはかけ離れた人物像であった。

 

 

確かに当時から人見知り激しくて、

その場に仲良くない人がいると借りてきたネコになっていたけれど。

 

それでもリスが知っている先輩は、

強くて論理的、蜂のように後輩の男子を理路整然と

チクチクいびっていたかと思えば、

面倒見がよくて、リスのやらかしたヘマをみつけては、

「もーリスちゃんてばーーーーー」

と言いながらリスの仕事を全部やり直してくれたり。

 

時には蜜のように甘えてくれたり、朝ごはん作ってくれたり。

自作のねこクッションを抱いてうーうー唸ったり。

 

 

要するに、なんだか全然噛み合わないぞ。。。。

あ、これ、用意しといたエピソード話すわけにはいかなくね????

リスは用意していたカンペを破り捨てて、

その場でストーリーを作り直すことにした。

 

 

 

しかし。

当時は本当に恋愛を毛嫌いしていた彼女が、

女性として恋愛を楽しんでいたなんて。

結婚までするから当たり前だけど、

こんな甘い関係を人と築けていたんですね。

 

大学時代はほとんど常に一緒にいて、お互いの悩みもわかっていて

なんでも知っていた気がするけど、こんな一面もあったんですね。

 

 

大学卒業して別れたまま、私の中の彼女は時が止まっていたけれど、

ちゃんと彼女自身の人生を歩んでいたのだ。

 

 

寂しいような? 大好きな姉がどこかに消えてしまったような?

いや、むしろ、こちらの方が真の姿だったのかもしれない????

  

 

 

そう思うと、大好きな先輩の新たな一面を発見できた気がして嬉しくなった。

多分そんな一面は私にはこれから先も見せない一面だろうから。

 

 

結婚式っていろんな面が見えて楽しい。

そういうのが醍醐味なのかもしれない。

 

というわけで、スピーチでは「私の知るはちみつさん」をスラスラと話した。

 

多分皆さんは知らないでしょうが、こういう一面もあるんですよ。

かわいくないですか?

 

 

 

スピーチってそういうものでよいのかもしれない。

人生でそれぞれ違うコミュニティで関係を築いた

様々な人が作り上げる多面的な人物像。

その数がその人の人生の豊かさを表す指標なんだとリスは思う。

 

 

 

。。。。なんて。

まあ当時こういうサービスがあると知ってたら頼んだかもしれないけれど。

 

 

 

 

やりたいことない凡人でも幸せになれるよ

肩書き、キャリア、将来設計。

 

私たちは、目標を決めて、切磋琢磨していく。

しかし、私はまだモラトリアムを続けている。

 

「やりたいことなんてまるでない」

 

そんな私でもふにゃふにゃ生きている。

迷いは消えてきた。私は何者にもならない。

 

そのことについて記録しておきたい。

 

章立て

1, 今のやっていること。

2, 誰もがやりたいことをできるわけではない

3, みんながキラキラ輝く必要はないのでは?

4, 「私のやりたいこと」

 

1, 今のやっていること。

去年の11月に転職し、ITエンジニアとしてのキャリアが始まった。

現時点で私は27歳。

エンジニア35歳定年説も迫っているし、

意外と私に残された時間は少ない。

 

コーディングを極めるのか、

コンサルを勉強するのか、

マネジメントに挑戦するのか、

はたまた別の道へ進むのか。

 

「将来の夢はお嫁さん

なんて言ってる歳でもないでしょう。」

とは友人の談。うん。そうだね。

 

私は目標を決めて、何者かへ成る準備をしなくてはならない。

 

これからプログラミング力をつけるとして、どんな専門家になりたい?

インフラ? データ分析? データベース? 機械学習? 保守? IoT?

なんでもできるよ。なんでも言ってね。

 

SESとして派遣されてほやほや新人エンジニアの私に、

客先のリーダーエンジニアはそう言った。

驚いたが、そんな社風らしい。

 

客先は派遣の人間でもやりたいことを尊重し、

「挑戦したか」どうかで評価する。

器用貧乏より、何かの専門家。そちらを重視するらしい。

そして定期的に面談で聞かれるのだ。

「君は何がしたいんだい?」

 

......困った。。。

普通に困ってしまった。

 

2, 誰もがやりたいことをできるわけではない

 

恥ずかしながら、やりたいことなんて、ないのだ。。

真面目に、真面目に生きてきた。

 

社会は理不尽なものと割り切って、

上が言うことには絶対服従

意味のわからない時代錯誤な風習も

「まあ、そんなものだよね」で乗り切った。

 

サボることが絶望的に下手なので、

ちょっと周りを真似してサボってみると、

すぐさまバレて怒られるし、

真面目に地味に生きた方が楽なんだと悟っている。

 

仕事は言われたこと、決まっていることを

粛々とやるものなのだ。

 

長々と書いてしまったが、

要するに、やりたいことがないのである。

 

それでも、客先のリーダーが言うならと、

真面目に、自分のやりたいことを考えた。

 

しかし、ポッと出の新人の頭には

そんな美味しいネタは湧いてこないのだ。

 

「それをやって、どんな影響があるの?」

「それ作って、誰が使うの?」

工数かかりそうだけど、その価値ある?」

「それ、金になるの?」

総ツッコミが降ってきて、そのまま終わる。

 

はい。。世間知らずのビジネスに不慣れな新人が

機械学習みたいな新技術に手を出してもゴミを作るだけです。

 

客先の社員さんは優秀だ。

新人時代から自分の尖った意志を持ち、

自分のやりたいことを業務に落とし、金に変えていく。

それができるから、客先の正社員なのだろう。

だから、100%善意で言っている。

「あなたもやりたいことをやって、キラキラ輝いてね」

 

すみません。やりたいことなんてありません。

私は主体性のないゴミです。

強いて言うなら雑務をやりたいです。

テスターをして業務をちょっとずつ知りたいです。

言われたことだけやっていたいのです。

 

大体やりたいことをやって成功するなんて、

天才か経験者なのですよ。

孔子だって、やりたいことをやって道を外さない「従心」に到るまで

70年もかけてるじゃないですか。

 

言われたことをググりながらこなして、

リーダーから責めるわけでもなく、ただ淡々と事実を述べるように

「(仕事が)遅いね」と言われている人がやることではないのです。

 

当然のごとく休日も勉強した。

インフラ基礎、クラウドサーバー、

データベース設計、SQLアンチパターン

要件定義やプロダクトの作り方、見積もり

果ては顧客の業界知識まで、とにかく本を読んだ。

 

好きでやっているわけではない。

エンジニアとしてよかったのか、

転職して早々、燃え尽きそうだった。。

 

3, みんながキラキラ輝く必要はないのでは?

 

エンジニアでいいのか、

こんなキラキラ企業に半人前の自分がいていいのか。

 

私って何がやりたいのかな。。

 

そんな時、自社の社長は言ったのだ。

「僕だってやりたいことはない。」

 

僕はちやほやされたいだけなんだ。

みんなが喜ぶことをやる。

みんながいやがることを代わりにやってあげる。

そしてみんなから褒めてもらう。

それが僕のやりたいことなんだ。

 

......目の前がひらけたような気がした。

 

私のやりたいことは、

世間的に言えば、偽善行為なのだ。

 

隣で、新人の私の質問に根気強く答えてくれる、

優しいお兄さんが残業しているから、

自分の仕事を早く終わらせて巻き取りたい。

 

頼んだ仕事を達成すると、大げさに喜んでくれる

客先の社員さんがいるので、難しくても頑張ってほめられたい。

 

低俗だけど、私もチヤホヤされたいだけなのだ。。

 

だから私は保守運用を志願した。

客先に納品する仕事なので、エンジニアが嫌うというテスト作業が多い。

障害が生じれば、前任者がいないままコードを読んで原因を推理する。

まあ、言ってしまえば地味だ。

 

でも、私はその仕事が好きなのだ。

だってありがたがられるから。

 

それで天才の社員さんの手が空いて、好きなことをやって輝けるなら、

そっちの方が会社の利益は向上するんじゃない?

 

なんでもやる雑務作業。専門家にはなれないけど、

0から1を作り出す仕事よりよほど合っていた。

 

4, 「私のやりたいこと」

 

客先の会社は、言ってみれば、「キラキラ企業」です。

社員さんはとんでもなく優秀だし、

人柄優しいし、労働時間も適正。

 

それでも、私には、合わなかった。

 

それでも、生きていい気がします。

そういうこともある。 

 

やりたいことなんていらない。

「やりたいことをやるからこそ情熱もやる気も湧いて成果があがる」

なんて客先の社員さんは言うけれど。

私にとっては仕事は、責任感と義務感があれば普通に一定値で回るわけで。

 

だから「何者になれなくてもいい」

ただ、周りをみて、業務を理解して、

必要とされていることをやっていけばいいのでは?

と思っている。

 

私はきっとグー○ルにはいけない。

それでも凡人として幸せになれるだろう。

 

そんな気がする。

 

半年間、無駄に悩んでしまったので、

モラトリアムに悩める人間に

届くことを願って。。

ruby歴4ヶ月の異業種ガチ未経験がリモート開発に挑戦して挫折した話

忘年シーズンですね。

というわけで黒歴史の供養をしたいと思います。

表題の通りです。

開発未経験が「簡単な」rails開発(企業の既存サイトの改修)のリモートにチャレンジし、見事玉砕してしまいました。

 

どうしてそんな無謀なことに?

 

この記事ではリモート在宅したい。プログラミングで高収入を目指したい。

そういったニーズの高い未経験が同じ轍を踏まないよう、まとめようと思います。 

 

1、簡単な自己紹介

・ガチの未経験です

・前職エクセル職人でしたーとか、

 大学ではちょろっとかじってましたー。

 などそういうレベルではないです。

 5ヶ月プロゲートでHTMLをやり、

 2ヶ月スクールに通ってrubyを学び、

 2ヶ月自習していました。

・心と身体がちょっと弱いです(前職でうつ病経験あり)

パワハラセクハラ陰口長時間労働おっさん怖い

 

そんなとき、プログラミングスクールの広告を目にしました。

「誰でも」「高収入」「フリーランス」「在宅」「楽に稼げる」

ふおお (^p^)これならリスでもできる!!やふーい!!

 

というわけで、実際にベンチャー企業でリモートバイトをやってみることに。

 

2、なぜリモート案件を見つけられたのか?

当たり前ですが、まともな会社は未経験にリモートで任せるという地雷リスクはとりません。ではなぜリスはできたのか。いくつか要因があります。

 

A、前職経験と企業側の理念が一致

リスの前職は教職です。まあまあ頑張ったので教育に関してならそれなりのことはわかります。企業はEdTech(つまり教育×IT)をやろうとしていたため、リスの経験は役に立つ!それをアピールしました。

 

B、リスの事情

そのころとある事情で、リスは他の社会人バイトも掛け持ちしてました。1日の内、16時から20時まではそのバイトに専念です。加えて住所は西東京。勤務地まで往復3時間はかかります。往復時間も勿体無いし、リモートでいいのでは。今画面共有やslackなどいろんなツールあるし、なんとかなるべ。

そんな甘い見通しで提案すると、なんと、通りました。通ってしまいました。😕

 

C、なぜか自信満々なリスの態度

恥ずかしながら完全に調子に乗っていました。根拠は二つ。

・オリジナルのポートフォリオ二つ作ってる。

 世間ではポートフォリオまで作ってる未経験エンジニア志望者は10%っていうし、二つも作れる技術力ならなんとかなるやろ。

railsチュートリアル終了

 通ってたスクールのメンターは「railsチュートリアルは中上級者向け」っていっとったし、これを終了できたらもうバイトレベルの実務くらいなんとかなるやろ。

 

......今思うと、もう穴に入りたいくらいアレなんですけど、当時は本気で信じ込んでました。スクールでひたすら「ハイレベル」って褒められ、完全に調子に乗っておりました。。。

 

合意が取れたので既存railsサイトの「簡単な」改修作業を一人で行うことに。

 

3、結果:玉砕!!!

 

笑っちゃうくらい、全く歯が立ちませんでした。

(当時は笑えないくらい必死でしたけどね)

技術面はもちろん、人間関係面でも玉砕しました。

二つに分けてまとめましょう。

 

A、技術力

わからないところは質問すればいいべ。と思っていましたが、甘かった。

既存サイト、ということは他のプロが書いたコードです。

railsはいろんなところが自動化されてるので、初心者がなんとなーくでアプリ作れちゃうんですよ。レールが整えられているのでそれにしたがってコピペすればなんとなく動いてしまうのです。

雰囲気でアプリを作っていた初心者が、プロが裏のアルゴリズムやデータベースを考慮して本気で書いたコードなんて読解できるわけありません。

 

・まず何がわからないかわからない。

・わからないから質問しようとしても、質問文が作れない。

・エラー状況を過不足なく説明できない。

・そもそも雇い主も普段はrubyをやってないので、

 「わかりません。もうちょっと質問文を精査してください」と返ってくる。

・そして返ってきた回答を読解できない。

・結果、1日かけてエラー解決が当たり前に。(ほんとは3日とかかけてたけど)

 

その当時の悩み

slim?JSのエラーの出し方?gemを使わない検索システム?SQL外部結合?地図のAPI?例外処理?自動テスト?そもそもテストってなんぞ??

 

はい。。

今思うと、確かに「簡単」な技術案件ですよ。。

しかし当時はまだSQLやデータベースの意義すらわかっていなかった本気の素人。

解説もされましたが、そもそも概念や基礎単語を知らないので、日本語が読めない。

ドットインストールを高速で視聴したり、土日は技術書を読み漁る日々。

当然のように伸び続ける就業時間。

(社長は明日でいいですよって言ってくれたけど、申し訳なさから自主的にやってた)

当時は9時-16時、他のバイトが終わり、家に帰って21時-23時まで、1日13時間は働いてましたね。。。

 

railsは初心者向けじゃないです。。

実務でやろうとすると競合相手が鬼しかいません。 

 

そもそも日本のIT業界にも格がありまして、

SES+SIer → フリーランス → ベンチャー

の順に技術力が高くなっていくとのこと。

ruby歴4ヶ月の初心者が自社開発ベンチャーなんて早すぎたんですね。。

 

*追記

技術力の高さについては会社の形態は全く関係ないとのご指摘を受けました。SIerSNSでも化け物は多いですし、その逆もまた然りだそうです。

又聞き情報は良くないですね。

 

B、人間関係の構築

これは、双方に非がある、と思いたい。。

バイト通過の際面談してくれたのは社長のみでした。

つまり、ほぼ社長の独断で採用されたため他の社員のことを全く知らない。

他の社員もリスの良いところを全く知らない。

そんな状態でテキストコミュニケーションがスタート。

 

こんな簡単なことを質問していいのだろうか。

教えてくれる人の時間を奪っているわけだし、面倒だと思われてないかな。

解説わからないけど、言い方気をつけないと。。

 

常に不安を抱えたまま質問を繰り返すリス。

 

社長は気さくに接したり、かわいいスタンプも使ってくれるけれど、

他の社員さんはそういうのゼロ。

必要最低限のことしか返ってこないし、絵文字顔文字を多用するのはこちらのみ。

うわ、もしかしてリス、嫌われてる??

 

つまり相手が何を考えているのかお互い全くわからない!!!

気がつけば私自身も社長以外に半ば不信感情を抱いてしまいました。

自分がそう思うってことは、向こうも同じことを思っているってことで。

 

信頼関係が相当ないと、リモートはきついっす😭

サボったらとか、仕事上の通知が面倒とか、

そういう問題ではないのです。。

 

4、まとめ

というわけで、気がついたら放置され、事実上のクビ。

 

そこで声を大にして言いたい。

「リモートは全然楽じゃない」

「プログラミングで稼ぐのは簡単じゃない」

 

例えば「工数90日分の作業を8日間で終わらせ、82連休じゃーー」みたいな、ある程度放置しても成果が見込める仙人じゃないと厳しいです。。

これは企業側も労働者側も知っておいて欲しいです。

 

そもそもプログラミングの本質って問題解決ですよね。

リモートってことは、あらかじめ決まった仕様が送られ、

それをコーディングしていくっていうのがイメージなんでしょうけど。

コーディングする側だって、実装するシステムが

本当に顧客の問題解決になるかを考えなきゃいけません。

 

それって、結局は現場に出たり顧客と直接やりとりしたりしないと気づけないことだと思うのです。

 

リモートで一人家に引きこもって、本当に課題に気付けるのか。

顧客や上流側が決めたことをそのまま作って、

「こんなんじゃなかった。やり直して」と、永遠に終わらなくなるのでは?

 

なんてことを考え、プログラミング+リモートって

簡単そうで、めちゃくちゃ難易度高いんだなー。

と学習したのでした。

 

ちなみに今は普通の企業でSESとして通勤して働いています。

パワハラもセクハラも長時間残業もゼロです。

確かに相変わらず難しい業務に疲弊はしてますが、

かつてのように長時間労働にはなってませんし、

質問できるという心理的安全も保証されています。

自分が求めていたのは、在宅勤務ではなく良い職場環境でした。。

ブラック環境だったころの名残で

「ホワイトIT企業なんてあるはずない。そもそも初心者が入れるわけない」

と思い込んでましたけれど、リモートで成功するより確率的にはよっぽど簡単なのかなーと思います。

 

前のベンチャー企業には本当に申し訳ないことをしてしまいました。

お金をもらって教えてもらい、ゴミコードを生産した挙句一銭の価値も生み出せなかったので。

猛省です。本当にすみませんでしたm(_ _)mm(_ _)m

 

あ、スクールには一応感謝してますよ。

技術的なレベルは期待したほどじゃなかったけれど、

人一倍自信がないリスは「誰でもできる」とか、褒められながら学習、という環境じゃなかったら「どうせできない」と最初から諦めていたと思います。

何も技能訓練だけが教育ではないと思いますし。

 

てことで、異業種未経験がリモートに挑戦して玉砕した話でしたー。