職務経歴書〜ニートの私の8ヶ月〜
就活が終わったので、せっかくなので職務経歴書を供養します。
職務経歴書は自分のプレゼン。経験値や努力量、伝えたいことをアピールして、なぜ自分を雇うべきなのかをプレゼンします。面接ではこれをネタに自分を売り込むわけです。読みやすさを狙ってかなりカジュアルに書きましたが、これで弾くような会社は自分に合わないと考えて開き直りました。(教師としての職務経歴書はちゃんと真面目に別枠で書きました。)
HTMLのh1タグすらわからなかった私が、どのような勉強をしてきたのかをまとめましたので、駆け出しエンジニアやこれから就活しようとする人の参考になれば嬉しいです。それではスタート。
---------キリトリ-----------
職務経歴書(技術)
エンジニアとしてのモットー:
「今わからなくとも、やり続ければいつかわかる」
エンジニアとして勉強したことを次のようにわけて紹介します。
2017年10月~2018年2月:お試し期間~iPadでHTMLの勉強~
3月~6月:駆け出し期間~ポートフォリオを作ろう~
7月~10月:インプット期間~挫折した初の実務経験~
10月~:アウトプット期間~就活のための魅せるポートフォリオの作成~
1、お試し期間(2017年10月~2018年2月)
その頃私は偏差値70を超える某私立高校で古典文法を教えており、考えていました。
「めんどくさい」
毎年同じ概念説明、同じ問題、同じ間違えとつまづき、同じ解説。なんとか自動化できないだろうか。あわよくば古典文法のゲームを作って、授業時数を週3コマから1コマに減らせないだろうか。そう考え、プログラミングの勉強を始めました。HTMLのh1タグの意味すらわかりませんでしたが、テスターのアルバイトに申し込み、プログラミング勉強サイトのプロゲートで遊んでいました。
2、駆け出し期間(3月~6月)
プログラミングが楽しくなってきたので、職場を退職して本格的に勉強。ポートフォリオを二つ作りました。どちらも自分の課題解決を考えて作ったオリジナルアプリです。この時期ではとにかく「自分のアプリを作る」しか考えてないので裏の仕組みなど考えず、ただなんとなくで作っていました。
一つ目のポートフォリオ:LogSupport (https://logsupport.herokuapp.com/)
小論文のSNSです。現代文の背景知識の解説を自動化できないかと思い作りました。
生徒は課題文を読んで、さっぱりわからないときはこのサイトで検索。
どんな話なのか200字前後の要約を読めます。
慣れてきたら自分でも要約文、意見文(小論文)を投稿できます。
生徒はお互いの作品を評価しあうというサイトです。
・生徒の学びに先生を介在させない。
・現代文で幅広い教養や作文能力など、「役に立つ」能力をつける
・現代文の中身を楽しんでもらう
・現代文という教科の中で友達を作ってもらう
この4点を可能にします。
二つ目のポートフォリオ:Poemy (https://love-poemy.herokuapp.com/)
古今和歌集の鑑賞サイトです。自分の古典の授業テーマは「美意識」。日本の電車の広告を見て「ダサい」と感じる美意識を身につけさせるのが目標です。しかし現実は文法解説に終始してしまい和歌のアート性を伝えられません。そこでこのアプリを1週間で作りました。自分の気持ちにぴったりな和歌を探すことができます。
歴史オタクが自分の好きな作品や登場人物を愛していくうちに、いつの間にか歴史マニアになっていく。和歌の魅力でそのような学びが成立してほしいという願いを込めて作りました。
*技術的な学び
・Ruby on Railsの基礎(CRUD)を把握しました。
・jQueryと中間テーブルに苦労しました。
・AWSのインフラを学ぶも挫折し、結局herokuに落ち着きました。
・データをスプレッドシートで用意して、一括でCSVを流し込みました。
・デザインセンスがなくても勉強すればそれなりの見た目になると理解しました。
3、インプット期間(7月~10月)
とあるベンチャー企業にRailsのリモートアルバイトとしてジョイン。受託形式で既存サイトの改修を行いました。
*やったことと技術的な学び
・他人のコードの読解、要件の理解
・検索システム作成 → MySQL勉強、テーブル結合、PKなど
・中間テーブル作成 → SQLの勉強(おうちで学べるデータベースのきほんを読む)
・GoogleMap表示 → JSの書き方とエラー文の勉強
・自動テスト(MiniTest) → プロを目指す人のためのRuby入門を読む
*正直に書くと、挫折しました。ベンチャーの技術の壁は初心者には高すぎました。また、信頼関係のないリモートは鬼門だと学びました。
反省を踏まえて8月以降はプログラミングをお休みし、ひたすら本を読みました。
*学んだ本とサイト
・SQLZoo → SQLの文法復習
・エンジニアのためのGitの教科書
→ 個人で使うときのセーブ機能とgit flowのチーム開発のやり方
・everyday Rails RSpecによるRailsテスト入門 → Rspecを使ったテストの書き方
・安全なWebアプリケーションの作り方 → インジェクションやXXSの概念
4、アウトプット期間(10月~)
インプットを経て、理屈でアプリを作りたいと思い立ちました。それまでただなんとなくアプリを作っていたのですが、rubyやrailsの仕組みを理解し、裏で何が動いているか確認しながら制作しています。
3つ目のポートフォリオ:friendMaker(*現在一般公開はしていません)
既存の顔と年収しか見るところのない婚活アプリに疲れた人用のマッチングアプリです。恋人になる36の質問のように、答えることで自己開示して仲良くなれる質問を通じて、Twitterのちょっと仲良いフォロワーを増やすことが目的です。
私がサーバーサイド、もう一人がフロントエンドを担当しています。
*ポイントその1:Twitterの人脈
二人の共同制作になります。もう一人はTwitter上で意気投合した友人です。三重県でプログラミングを勉強中のOLさんです。他にもDB設計の相談やエラー文の相談など、困った時はTwitterのベテランエンジニアさんに聞いて解決を図っています。
*ポイントその2:コードの可読性
お互いコードの綺麗さを保つことを、最初に取り決めました。
Slimを導入してインデントを維持し、DB設計の時は命名にこだわりました。
*ポイントその3:Git
個人開発の時は「git add」「git commit -m ‘hoge’」しか使いませんでしたが、今回はコンフリクトを起こさないように「git add -p」で機能ごとにステージにあげてコメントを残したり、git branchやgit resetを使い、セーブ機能の使い方を覚えました。開発のやり方もgit flowを採用しました。モジュールを一つ完させるたびにslackで報告しあっています。
そして今に至ります。
*番外編 ~ブログとSEO対策~
ブログの技術も並行して勉強したので記載します。
8月にはてなブログを始めました。目的は「トキワの森プロジェクト」の活動広報、ひいては「コンテンツ型シェアハウス」という新しいライフスタイルを世に広めて住民候補を集めることです。
*トキワの森プロジェクトとは?
エンジニアを集めてシェアハウスをする計画。Twitterで住民を募集したところ、一晩で15人ほど集まった。「哲学者であれ」を理念に勉強熱心な友人と「住めるコワーキングスペース」を形成し、QOLをあげるプロジェクト。現状もくもく会やボドゲ会など、簡単なイベントを定期的に実施している。
Twitter公式アカウント:https://twitter.com/tokiwaengineer
少しずつブログのアクセス数は上がるも、流入元は全てTwitterとはてなブログからです。なんとか「エンジニア シェアハウス」のキーワードでGoogleからも流入させたいと思い立ちました。
そこでSEOを意識したライティング技法やGoogleアナリティクスを導入して、ユーザーの分析をはじめました。今の所結果は出ていません(主な原因ははてブロに課金せずドメイン取得ができないため、Googleロボットがきてくれない)。「トキワの森」のキーワードで、ポケ●ンに混じって奮闘中です。
初めて2ヶ月ですが、現状コンテンツ(活動内容と文章力)のみでPV数3000、フォロワー数350を達成しています。
以上
-------- キリトリ --------
というわけで、この職務経歴書をネタに面接は大変盛り上がり、内定をいただくことができました。なかなか初対面に口頭でプレゼンをするのは難しいので、書面で戦いました。突っ込むためのネタをアウトプットするって超大事!
ちなみにリーダブルコードやperfect on rails など他にも色々読んでますが、あまり勉強にならなかった本は割愛してます。
アフィリリンクを貼っておくので、気になったらポチってみてね。
一人が一回ポチるごとに、30円くらいリスのエサ代が入るはず(多分)。
それでは、各自転職活動がんばりましょう〜〜。
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